雪待ち恋





「逢えると…思わなかった。きっと、一生会えないと思ってた。」




私が言うと、柊くんは意地悪そうに笑って言った。











「また会おうって、約束したじゃん?」









周りの景色が分からない。
すべてぼやけて…。







すると、そっと抱きしめられた。





「ごめんな、杷琉。」






柊くんの体は…、
すごくあったかくて、
すごく心地よかった。







「柊くん。私、ずっと待ってたんだよ?」



「…ありがと。」













今日の雪とイルミネーションは、今までで一番綺麗だった…───。
















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