電光石火×一騎当千
「残りの仲間か?」
「さァな」

短く囁き交わす言葉に直前までの甘い響きはない。


金と紫と。

瞳に危険な炎を宿して舌なめずりするのは、



二匹の──



獣。






世は──弱肉強食。


戦が絶えず、あやかしや悪党が人々を襲う巨大大陸『ヤマト』。


この大陸で、

精神と肉体とを極限まで鍛え上げ、剣の技を極めた者にのみ宿る力が存在するという。


神通力と呼ばれるその人智を超えた力を自在に操る達人を、



人は


『剣術使い』と呼んで恐れた──。




< 10 / 46 >

この作品をシェア

pagetop