センチメートル
☆1章
幼なじみ
「それでね、それがすごくおかしいの!」
「あははっそれはおもしろいね」
只今PM9時ちょっと。
弾んだ電話越しの会話は止まりそうにもない。
てか、終わらせたくない!
あたし赤坂 夢(アカサカ ユメ)は必死だった。
なぜかって?
それは六日前のこと――
仲がいい3家族で集まって行う、
毎年恒例のパーティーが今年も行われた。
もちろん、小さい頃からの幼馴染もたくさんいる。
その時、あたしは悩み相談をした。
「夢ね、背が小さいことがコンプレックスなの…」
あたしの身長は高校1年生なのに関わらず、150センチぴったりぐらいしかない。
なので、子供っぽく見られたりすることが嫌だった。
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