素直になることの大切さ
「あっ。梅田さん。」


声をかけてきたのは海翔。

心なしか、微笑んでいるように見える。



「楽しくなかったので話半ばで失礼しちゃいました。」


沙弥は少し舌を出して言った。



海翔はプッと吹いた。


「僕もつまらなかったから部屋を出てきたんだ。ここは誰も来ないし気楽だよ。」


「本当ですね!落ち着く〜。寒いけど…。」


不思議とさっきの男性よりも会話が弾む。


「何か飲みますか?私持ってきますよ。」


飲み物を取りに行こうとした瞬間。
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