素直になることの大切さ
会場のざわめきとは打って変わって外は静か。


冷え込むため星がきれい。


「星がきれいですね。」


「そうだね。」


持ってきたシャンパンを一口。


ほどよくアルコールが体を巡る。



「うぅ。もう飲めない。」


一口飲んだら顔が真っ赤になった。


海翔は顔色が全然変わっていない。



「あんまり無理しない方がいいよ。」


「はい。ありがとうございます。」


何気ない気遣いが嬉しい。


「……。」


優しくしてくれたことに喜びを感じている隣で急に下を向いて動かない海翔を見て沙弥は慌てて顔を伺う。
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