素直になることの大切さ
しばらく星を見ていた。



「梅田さん。あんまり体調が優れませんね。」


沙弥は酔いが冷めたが海翔はまだ酔いが回っているようだ。



「少しは楽になったよ。」


心配する沙弥に海翔は笑顔で答える。



ニコッと微笑んで視線を星空に戻す沙弥。



星空を見る沙弥の横顔を見つめる海翔。



その視線に気づいて海翔を見る沙弥。


目が合うとお互い微笑む。


“何にも話さなくても一緒にいて落ち着く〜。”


気がついたら緊張が解けていた。


「そういえばどこから来たの?」


唐突に海翔が聞いた。


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