素直になることの大切さ
「大丈夫じゃない気がするぜ?」


隼人が心配して海翔の顔の前で手を上下に振ってみる。


が、反応はない。



「うわぁ。マジで?っていうか珍しいよな?」


勇一が頭を掻きながら海翔を見る。



「え?何がですか?」


沙弥は目をぱちくりさせている。


「あぁ。あいつ、普段は全く酔わないんだよ。あんなに酔っぱらった海翔を見るのは初めてだね。」


沙弥に耳打ちして海翔を見る隼人。


「よっぽど緊張していたんじゃね?」


勇一が悠長に話している。


とうとう海翔はイスに座り込んだ。

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