素直になることの大切さ
「あっ。こんにちは。」


「やぁ。久しぶり。」


待ち合わせ場所にはすでに海翔がいた。


「私、遅刻した?!」


「僕が少し早く着いたんだよ。」


時計は12時50分。



「なぁんだぁ。よかった。」


ホッと胸を撫で下ろす沙弥。


「やっぱり沙弥は面白いね。」


「面白くない。ところで、どこに行きます?」


「どこでもいいよ。」


「じゃ、じゃあ、ちょっとしたアトラクションがあるところがあるから、そこに行こう。」


「うん。」


頷き海翔は沙弥の手を握った。


“わわわっ。ビックリした。でも、嬉しいなぁ。”


2人は顔を見合わせて笑った。
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