本当はずっと、言いたかった
心の叫び
「それ以上近付いたらここから飛び降りるから!!」
緊迫した屋上の端であたしの声が響いた。
その何ともあたしに近付きにくい状況で、
たった一人。
あたしに近付いて来た奴がいた。
「ちょっ、あんた……」
あたしの声も聞かず
無表情であたしの方へと迷い無く近付く。
「来ないで!!これ以上来たら本当に飛び降りるよ!!?」
怯えながら叫んだ。
こうすれば、普通は近付け無いだろう。
でも、彼女は普通では無かった。
< 1 / 8 >