私の彼氏は天使様!
タクシーの運転手は猛スピードで追いかけた。
『けっ!なんだよあのタクシー、もっとスピードを上げろ!』
『きゃあ!ちょっとなにしてくれるのよ!』
『おっと、こりゃ失礼。』
『殺されたいの…?』
『そんなにムキになるなよ。』
『この生意気誘拐犯め!!!』
『真子!?』
『誘拐犯共、覚悟しろ!』
『やめろ!よせ!』
『はぁぁぁぁぁ!!!』
真子は座席を振り回した。何という怪力…
『痛でっ!やりやがったな!』
誘拐犯はナイフを投げつけて来た。
『それで私に勝とうと言うの?』
真子はナイフを跳ね返して誘拐犯を倒した。
『ごめんね。犯罪者に手加減してやるほど私は甘くはないの。』
ふっ と笑った真子はゆったりと座席にすわった。しかし、運転手がまだ残っていた…
『運転手さん、何処に私を連れていくつもりで?』
運転手は怯えた声で答えた。
『ホテル…ですよ…。』
『そんなにびびらなくてもいいじゃない…』
真子は呆れ顔だった。
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