私の彼氏は天使様!
じゅーっ
『いい香り。』
『このフライパン、使いやすいね。』
『そう?』
『でも、あんまり使っていないみたいだね。』
ギクッ!
『そ…それは料理にフライパンを使う事が少ないからよ。』
ずっとコンビニ弁当に頼っていた事を彼に教えるわけには…女の恥だわ。
『? どうしたの?』
『え?あ、いや…』
『少し時間かかるから待ってて。』
『それ、辛い?』
『甘いから大丈夫だよ。』
じゅーーっ
『ニャー…』
『!! いけない!リングに餌与えなきゃ!』
慌ててイワシの煮干しを取り出した。
『ごめんねリング、今イワシの煮干しあげるからね〜。』
『ニャーア。』
カリカリ…
美味しいみたいで、招き猫ポーズをとった。いつそんな事を覚えたのかしら…
じゅーっ…
『さぁ出来たよ!どうぞ召し上がれ。』

< 8 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop