私の彼氏は天使様!
テーブルの上に乗せられたのは、野菜たっぷりのクリームシチューと、こんがり焦げ目がついていい香りのするグラタン、そして彼がお得意のカクテルジュースだった。
『おいしそー!いただきまーす!』
『おかわりもあるからね。』
もぐもぐ…
『美味しい!さすが元料理店副店長!他なんて比べ物にならないわ!』
『気に入ってもらえて嬉しいな。』
『久々のちゃんとした食事って…』
しまった!つい口にしてしまったわ。どうしよう…
『そんなに僕の手料理を褒めてくれてありがとう真子。』
へ? …セーフ
『あ、そうそう、デザートもあるからね!』
『え!?デザートまでご馳走してくれるの?さすがね真司♪』
『でも時間かかるから待っててね。』
私は、彼があまりにも私に会えて嬉しい事を察知した。彼は小麦粉やボウル等を取り出し、タルト作りをし始めた。そこには苺もあった。私はリングを抱きながらケータイをいじっていた。すると、甘い香りに誘われてリングがスルリと抜け出して彼の所にいってしまった。
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