超肉食系男子
「ほんとに会ってないの?」とハルちゃんがみゆきに聞いた。

「だって今までソフト部の部室にいたし…」

「探しているなんて知らないから…」

「じゃあいつはどこいってるんだ?」コウジはボソッと呟いた。

鞄はここにある。

最後に来たのは数時間前。

ヒデのハンドボール部は今日は休みのはず

みんなそれだけは分かっていた。


少しの静寂が漂う



その静寂を打ち消したのはハルちゃんだった。

「探した方がいいんじゃない?」

「だな」とコウジが席をたった。



(ガラガラ)

扉が開いた

5人は一斉に扉を見ると、そこには息を切らし、制服をのシャツをだらしなく垂らし下を向いたヒデがいた。
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