超肉食系男子
第一声はみゆきだった。

「ヒデ!」

その声を聞き、驚いた表情で顔を上げるヒデ。

「なんだよ~ここにいたのかよ」

少し肩の力が抜けたようにヒデはみゆきの方に近寄る。

「どこ行ってたんだよ」との田山の言葉を無視して

そして、みゆきの肩に両手を掛け

「とにかく、さっきは言い過ぎた、悪かった」と頭を下げる

戸惑いながらもみゆきは「あ、ううん」

「私こそ…ゴメン」

それを聞いたヒデは安心したのか、そのまま会計席のみゆきの席に座り込んだ。


そして、ふぅ~と溜息を付くと思い出したかのように

「あ!お前の母ちゃんにも謝っておいてな」

「え!?」

みゆきは少しパニック状態に聞き返した。
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