超肉食系男子
キーンコーンカーンコーンとベルが鳴る
いつもと変わらず高い音のチャイム
毎度お馴染みの学校のチャイム、3年間この音を聞いてきたがやはり一日の授業の終わりを告げる終業のチャイムはいい
また明日になれば同じように始業のチャイムが鳴るが、今はこの終わりをたのしもう
みんな思い思いに動きはじめる。
帰りにどこか寄っていく話をする子
急いで部活に向かう野球部男子
好きな男の子を目で追う女子
私はそそくさとカバンに荷物をつめ毎度お馴染みの部屋に向かう
2階の教室をでて3階に行き、そのまま職員室を横目にしながらその脇の階段を上がり4階へ
<生徒会室>といつ書かれたか分からない古い文字
妙に軽いドアを開けると、バシャーンと妙にうるさい音が響く
「あ、タマ~」
少し耳が痛いそぶりをしながら、生徒会書記のハルちゃんが声をかけてきた
「まだハルちゃんだけ?みんなは?」
「まだ誰も来てないよ」
「そっか」私は無愛想に返事を返した