超肉食系男子
(ガラガラ)

みゆきとコウジが帰ってきた。

二人は大きく束ねた大段幕用の布を生徒会室にバサっと置いた。

「これ長さなんか計れないからもってきたよ」

「これなら5~6個は作れるんじゃねぇ?」


良し良しと言わんばかりにヒデは満足げに布を広げだした。

「取り合えず2つ作ろう。月曜日の朝に寝ぼけた生徒にインパクトを与えるんだ」



コウジは少し目を点にしながら私に向かい、聞こえるか聞こえないかの声で(ゲツヨウ???)と問い掛けてきた。

私は下唇を突き出して両手でお手上げポーズを取って答えてみせた。

「おいおい、もう文字とか決まってるのか?」とコウジがヒデに聞くと


「決まってる」


(え??)

私はまだなにも決めても言ってもないぞ

全くもって適当に話しを進めるつもりなのか?
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