超肉食系男子

生徒会編～片鱗～

「ハァハァ」

「ハァハァハァ」

「ハルちゃん急いで～やばいよ」

私とハルちゃんは急いで階段を駆け上がる

「まってよ～もう～」

そんな声は聞いてる場合ではない

急いで委員会室に行かないと完全に遅刻だ

階段を３段飛びできたらとこの時ほど思ったことはない

授業を終え廊下で雑談してる生徒をかき分ける

「ガラガラ」

なんとか間に合ったようだ

「遅いぞタマ！こっちこっち」と偉そうに指図をする憎たらしいヒデ

一体何様のつもりだろうか？

さっさと始めろと言わんばかりに肘でコツコツと指図までしてきた

この男は労わりってものがないのか？息切れしてる女の子が見えない盲目か？

しかし今はそんなこと言っている場合ではない

各クラスの委員長を待たせているのは間違いない

「では始めます」

落ち着きはらった振りをしながら始める健気な女の子だ