素直にカエル2 ~先生と夏休み~
オレは電話をしたまま、部屋へと入った…
暗い廊下に明かりがもれている…
ドアを開けると、膝を抱えて座り込む南が見えた…
「南?もう、着い……………
『先生?』
オレの声を遮るように、南が話しだした…
「ん?なに?」
『わた、し…本当に…先生が消えちゃうかと思った……』
「へ?オレがぁ?なんでよ?」
『実はね………前のカレと別れたの…今日なんだぁ……』
手から携帯が滑り落ちた…
むなしいプラスチックの音がした…
だけど、次の瞬間…
オレは、南の震える体を抱きしめていた…