素直にカエル2 ~先生と夏休み~


セミの鳴き声…

野球部の掛け声…

準備室独特のにおい…

そして、

先生の石鹸のにおい…


な…なんで?

「せ…せんせ…?」

なんで私…抱きしめられてるの?

「吉岡さんは…本当にニブいの?」

そっと優しく耳元でささやく先生…

なんだか…いつもと違う…

こんなに…

声低くかったかな?

「に…ニブい?」

「…福井先生に、頭触られてた」

「へ?…だから?」

「な…だから!?」


先生がいきなり大きな声をだしたから、

後ろの棚が、ガタガタと揺れた…

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