素直にカエル2 ~先生と夏休み~


純くんの話によると、夏休み中の花火大会の日にカナダから帰国した純くんは学校に挨拶に行ったらしい


そして、その帰りに私と先生がコンビニで手を繋いでいるのを見たと言った


「まさかとは思ったよ。でも一目見ただけで吉岡だってわかったよ。全然変わってなかったし」


純くんは笑ってたけど、私も先生も固まったまま…


「ま、先生に吉岡のこと相談してたのは事実だし魅力に気づかせちゃったのもオレだからね~…」


「み、魅力なんかないよ…」


「ありまくりだよ。だからオレは1年間もスキだったんだ」


純くんの口から『スキ』とこぼれるたび、私はなんだか恥ずかしくてうつむいてしまう


だって…純くんの瞳があまりにも真剣なんだもん…






< 209 / 267 >

この作品をシェア

pagetop