素直にカエル2 ~先生と夏休み~



私の抵抗もむなしく車は赤信号でゆっくり止まった


「南、こっち向いて」


「きゃっ!」



ひゅーっと伸びてきた先生の手によって、あっという間に私と先生の距離はゼロになる


「…ん!…せ…せんせ!」


いくら辺りが暗いからって大丈夫じゃないんだからね!!


誰かに見られてたらどうすんのよ!


私の予感はビンゴ



「せせせ先生!!」

「ちょ!なんだよ~いいとこだったのに…」

「ば、バカなこと言わないでよ!てか、そんなことよりあれ見て!」


先生は私が指指す方向に目を向けた



「あれは………




木村?」




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