素直にカエル2 ~先生と夏休み~
「でも、もし木村に彼氏がいたらお前と山中は気がつくだろ?いくら隠してたとしたってそんぐらいわかんだろ」
先生は椅子の背もたれに寄り掛かり天井を見上げた
「そうだよね。それに理奈だって言うだろうし…」
「まあ、あんまり気にするなよ。あいつなりに事情とかあるんだろうしさ」
先生と校舎を出たのは7時過ぎだった
いつものように車に乗り、先生がエンジンをかけた
寒かった車内に暖かい空気が流れる
「あいつのことだ。ただの後輩かもしれねぇぞ?いい奴だから相談に乗ってるとかな」
先生は私の頭に手を乗せるとにっこり笑い、車を走らせた