素直にカエル2 ~先生と夏休み~
翔太が帰ってきたのはそれから3時間した後だった
夜中の12時
探すのを諦め、ベッドに入ろうと部屋の明かりを消した時だった
『ピリリリリッ』
携帯が赤く光った
私は誰だかも確認せずに電話にでた
『もしもし…』
『あ、理奈ちゃん?翔太だけど…』
驚いた私は気づけば翔太の家の前に立っていた
私は翔太に外に出てくるよう言って、電話を切った
『ガチャ…』
静まりかえった住宅街に響く音
私は翔太と2年ぶりくらいに顔を合わせたのだ