素直にカエル2 ~先生と夏休み~
「理奈ちゃん…。なんだかすげぇ久しぶりだね」
にっこり笑った翔太の顔が月に照らされる
ずいぶん…痩せた
しかも、私と変わんないくらいだった身長も小学生のくせに160くらいありそう…
「あんた…何してたの?」
私は直球に聞いた
翔太はまた笑う
「あはは!直球だなぁ…。まあ、別に何かしてたわけじゃないんだよね。」
「じゃ…どこにいたの?最近遅いんでしょ?」
私は翔太を見上げて話さなきゃだった
「ああ…。うんと、行ったほうが早いかな?」
翔太はなんだかぶつぶつとつぶやき、いきなり私の右手をとって走りだした