素直にカエル2 ~先生と夏休み~
5分くらい2人で無言のまま走った
先に口を開いたのは私だった
「ね…?ここどこ?」
辺りは真っ暗
かろうじて見えるのは古びた木造の家と月だけ
あとは森のように木が生い茂っていた
「ここはね。オレの隠れ家なんだ」
翔太は器用にボロボロのドアを開けた
「ちょ、勝手にいいわけ!?」
「いいの。オレのだから」
翔太が手を伸ばし、私の腕を掴んだ
「早く入って。このドア壊れててすぐ閉まっちゃうんだ」
私は素直に従い、家に入った