素直にカエル2 ~先生と夏休み~
部屋の中はすっからかん
窓ガラスは割れ、天井からも月の光が漏れていた
「あんた…こんなとこで何してたわけ?」
「ん?瞑想とか?」
翔太は意味ありげな笑顔わ浮かべると、近くの木に腰をおろした
「なんつって…。実はオレの逃げ場だったんだよね。このボロハウスは…」
「…逃げ場?」
翔太の顔は暗くてよく見えない
黒い長袖に、ジーパン
なんだか横顔も大人っぽくなった気がした