素直にカエル2 ~先生と夏休み~



「親父の仕事の都合でさ。今度は北海道だよ?遠くなっちゃうね……」


「北海道…?もう…会えなくなるの?」


こんなの子供みたいじゃん


何言ってんの?


「え?ああ…会えないわけはないでしょ。同じ日本にいるわけだし…」


「でも……!!」



翔太がまた離れて行っちゃう


やっと会えて話せたのに…


私は何してたんだろ…


翔太が一人で悩んでた時


私…何ができた?


「理奈ちゃん?」


「ごめん…。翔太。寂しいのは翔太なのに…。ごめんね」


私は翔太の腕の中で聞こえないくらいの小さな声で何回も翔太の名前を呼んだ



離れていた2人の溝を埋めるように…







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