素直にカエル2 ~先生と夏休み~
「待てよっ!ちゃんと話すからっ!」
理奈ちゃんの腕は、筋肉があるくせに細くて華奢だった
「んだよ!離せっ!」
「理奈……!」
ぐいっと抱き寄せ、理奈ちゃんの体を強く抱きしめた
「バカ…。翔太の…バカ」
「うん。ごめん…。ちゃんと話すから…」
もう格好悪くたっていいや
理奈ちゃんがまた離れていくより、そのほうがずっといい
オレは理奈ちゃんとベッドに座り、すべてを話した
いじめられていたこと
理奈ちゃんと離れりのが本当はすごく寂しかったこと
「バカじゃん。翔太」
「うん…。まじバカだと思うよ。」
理奈ちゃんの言葉は予想はしてたけど…
やっぱりキツめ
「あんた、何かっこつけてたわけ?黙ってればいいもんじゃないでしょ?うちにこんな心配させて…」
「…え?理奈ちゃんが心配してくれてたの?まじ?まじで?」