素直にカエル2 ~先生と夏休み~


「いやぁ~…こんなこと僕が言うのもアレなんですけどね…」

ちょっと窓の外に視線をそらした福井先生…


その視線の先には、ボールを汗だくになりながら追いかけるサッカー部員…


「と、言いますと?」

「この間言ってたじゃないですか…“頼りがいのある教師になりたい”って」

「あ、ああ…はい」


ヤバい…

顔がこわばる…

上手く笑えない…


それって…

誰のためですか?


「そのことを…ある生徒に話したんですよ…昨日の補習の時に」


夏休み中の補習…

希望者なら誰でも受けることができる…

もちろん…

数学がスキなオレの彼女も行ってたハズだ…



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