素直にカエル2 ~先生と夏休み~
「お母さんはさ、すごく喜んでくれたんだ…“娘をよろしく”って…でもさ、お父さんにもちゃんと言わなきゃって思っててさ…」
先生はちょっとテレくさそうに鼻を触って笑った…
「“自分がお父さんのぶんまで、南さんを守ります”って、ちゃんと言ってきたからな…?」
信号がまた赤になった…
ゆっくりと車がとまる…
先生と視線が合う…
「…南?どうした?」
私の目からは…
涙が溢れていた…