素直にカエル2 ~先生と夏休み~
「ごめんな…?黙ってて…」
違うよ先生…
悲しいんじゃない…
嬉しいんだよ…
ただの変態先生だと思ってたのに…
知らない間にお母さんにも、お父さんにも言っててくれたなんて…
「先生…ありがと…」
「ん?なんだ…嬉しかったんか?」
先生はほっとしたように笑ってまた車を走らせる…
「ああ…もう泣かせちゃったよ…」
「え…?」
「お父さんに“もう泣かせませんっ!”って言ってきたのに…」
「…先生」
なんだか今日の先生はいつもの先生じゃないみたいで、
慣れない心臓はまた忙しそうに鳴りはじめた…