素直にカエル2 ~先生と夏休み~


「いいもの?」

「ほらこっち来て」


先生が私を手招きする…


そっと立ち上がり、先生の隣に立った


「ほら…あそこ見て?」


先生が窓の外を指さした…


そこには…



「…小学校?」


オレンジ色に染められた校庭で、小学生が4人くらい遊んでいた…


サッカーボールが近くにころがってる…


「ああ…オレこの景色スキなんだよなぁ…」


“スキ”…


先生の口からなにげなくでる単語…


『チョコレートがスキ』


『黒がスキ』

『景色がスキ』



自分が言われているわけじゃないのに、ドキドキする私…



いつのまにか…私はこんなにも先生をスキになっていた…



< 98 / 267 >

この作品をシェア

pagetop