素直にカエル2 ~先生と夏休み~
「いいもの?」
「ほらこっち来て」
先生が私を手招きする…
そっと立ち上がり、先生の隣に立った
「ほら…あそこ見て?」
先生が窓の外を指さした…
そこには…
「…小学校?」
オレンジ色に染められた校庭で、小学生が4人くらい遊んでいた…
サッカーボールが近くにころがってる…
「ああ…オレこの景色スキなんだよなぁ…」
“スキ”…
先生の口からなにげなくでる単語…
『チョコレートがスキ』
『黒がスキ』
『景色がスキ』
自分が言われているわけじゃないのに、ドキドキする私…
いつのまにか…私はこんなにも先生をスキになっていた…