続・憂鬱girl
悔しいけどこの人はかなり頭が良い。いや、あたしだって馬鹿じゃないです。だけど、レベルが違うのは確実で、
「おまえは約分の仕方も分かんねーのか」
初歩的過ぎる間違いを指摘するこの人に小さく「…すいません」なんておどおどして。
「おまえは成績悪くねーけど、もっと勉強しろ。」
「でも志望校は確実です」
うちの高校は進学高で既に受験の準備を始めている。この間の模試はA判定だったし。
「おまえ何余裕持ってんだよ。星条甘くみんなよ」
…は?
「どこのガッコの奴も早い内から受験だけに頭向けてるよーなレベルなんだからな。つーか、おまえ受かんなかったら、俺の夢が砕け散る。アホ面してねーでさっさと勉強しろ」
スラスラと放ったこの人の言葉に、根本的に突っ込みたい所が満載過ぎて頭が痛い。