天国の窓
奇跡の始まり
数日後、
無事退院した貴也は、
その足で、
優子が入院していた
病院へと
向かいました。
ベニヤ板と
テレビで作られた
“魔法の窓”を
片付けに来たのです。
しかし、
優子が入っていた
病室は
人の気配が
ないどころか、
“魔法の窓”も
ありません。
テレビ自体は
置いてあるのですが、
画面を囲んでいた、
壁に見立てた
ベニヤ板が無いのです。
「あれ、
捨てられちゃったかな。」
だとしたら、
それはそれで
気にはしませんでしたが、
逆に、
大きなベニヤ板を
捨てるのが
大変だっただろうと、
心配する程です。
「あれ、DVDもない…。」
それは、
貴也が持参した
DVDデッキです。
そこに
写真の入った
メモリーカードを入れて、
テレビから
風景を見れる
ようにした物でした。
その時、
看護婦の
恵美子が部屋を
掃除しに入って来ました。
無事退院した貴也は、
その足で、
優子が入院していた
病院へと
向かいました。
ベニヤ板と
テレビで作られた
“魔法の窓”を
片付けに来たのです。
しかし、
優子が入っていた
病室は
人の気配が
ないどころか、
“魔法の窓”も
ありません。
テレビ自体は
置いてあるのですが、
画面を囲んでいた、
壁に見立てた
ベニヤ板が無いのです。
「あれ、
捨てられちゃったかな。」
だとしたら、
それはそれで
気にはしませんでしたが、
逆に、
大きなベニヤ板を
捨てるのが
大変だっただろうと、
心配する程です。
「あれ、DVDもない…。」
それは、
貴也が持参した
DVDデッキです。
そこに
写真の入った
メモリーカードを入れて、
テレビから
風景を見れる
ようにした物でした。
その時、
看護婦の
恵美子が部屋を
掃除しに入って来ました。