天国の窓
「違うの、
あれね、他の部屋で
見せたい子がいてね、
借りてたの、
それとDVDデッキも、
ゴメンなさい、
勝手な事しちゃって…。」
貴也は、
キョトンとしつつ、
言いました。
「それは
全然構わないですけど…、
見せたい人…?」
恵美子は答えました。
「前にね、
優子さんが言ってたの、
“ ”魔法の窓“から
風景を見ていて、
ほんとに色んな場所に
行った気分になれた”
って、
“他に、私のように、
外に出れない
患者さんがいたら、
是非貸してあげて欲しい”
っていつも言ってたのよ、
だからね、
そういう患者さんに
貸してたの。
今は、事故で
歩けない男の子に
見せてあげてるんだけど、
すごく
喜んでいるわよ。」
それを聞いて、
貴也は
嬉しくなりました。
自分が作った物が、
色んな人に
喜んでもらえる事。
それに、
優子の優しさに、
改めて、関心させられました。
「あんな物でも
役に立ててもらえるなら、
こっちが光栄ですよ。
あっ、
良かったら、
DVDデッキも
寄付します。
そのまま使って下さい。」
貴也は、
足取りも軽やかに、
病院をあとにしました。
あれね、他の部屋で
見せたい子がいてね、
借りてたの、
それとDVDデッキも、
ゴメンなさい、
勝手な事しちゃって…。」
貴也は、
キョトンとしつつ、
言いました。
「それは
全然構わないですけど…、
見せたい人…?」
恵美子は答えました。
「前にね、
優子さんが言ってたの、
“ ”魔法の窓“から
風景を見ていて、
ほんとに色んな場所に
行った気分になれた”
って、
“他に、私のように、
外に出れない
患者さんがいたら、
是非貸してあげて欲しい”
っていつも言ってたのよ、
だからね、
そういう患者さんに
貸してたの。
今は、事故で
歩けない男の子に
見せてあげてるんだけど、
すごく
喜んでいるわよ。」
それを聞いて、
貴也は
嬉しくなりました。
自分が作った物が、
色んな人に
喜んでもらえる事。
それに、
優子の優しさに、
改めて、関心させられました。
「あんな物でも
役に立ててもらえるなら、
こっちが光栄ですよ。
あっ、
良かったら、
DVDデッキも
寄付します。
そのまま使って下さい。」
貴也は、
足取りも軽やかに、
病院をあとにしました。