天国の窓
タケシは
ジッと前を見据え
言いました。
「優子…。」
「そう、それで、前に
優子さんや
他の患者さん達と
撮った写真見せたの、
そしたら、
すぐに
“この人だっ”
って、優子さんを
指さしたの。
その子、優子さんが
亡くなった後に、
入院してるから、
優子さんとは
面識もないはずなのよ。」
貴也は、笑みを浮かべました。
「優子が…
救ってくれたんですね、
俺の時と同じように…。」
「そうよ、
“魔法の窓”を
作ってくれたあなたと、
優子さんのおかげよ。」
貴也はつい、
優子を思い出し
感慨に耽ってしまうと、
すぐに気を
取り戻しました。
「恵美子さん、
わざわざ、
有難うございます。
その話聞いて、
またやりたい事が
見つかりました。」
「えっ、やりたい事?」
「はい、
もっと役に立てるように
頑張ります。」
貴也は、
電話を切ると、
デジカメ片手に
外へ駈け出していました。
ジッと前を見据え
言いました。
「優子…。」
「そう、それで、前に
優子さんや
他の患者さん達と
撮った写真見せたの、
そしたら、
すぐに
“この人だっ”
って、優子さんを
指さしたの。
その子、優子さんが
亡くなった後に、
入院してるから、
優子さんとは
面識もないはずなのよ。」
貴也は、笑みを浮かべました。
「優子が…
救ってくれたんですね、
俺の時と同じように…。」
「そうよ、
“魔法の窓”を
作ってくれたあなたと、
優子さんのおかげよ。」
貴也はつい、
優子を思い出し
感慨に耽ってしまうと、
すぐに気を
取り戻しました。
「恵美子さん、
わざわざ、
有難うございます。
その話聞いて、
またやりたい事が
見つかりました。」
「えっ、やりたい事?」
「はい、
もっと役に立てるように
頑張ります。」
貴也は、
電話を切ると、
デジカメ片手に
外へ駈け出していました。