粉雪-3年後のクリスマス-
 俺たちは、きっと三年前から動き始めていたんだ。

こうして、出会うために。


「あ、貴方もユキくん…っ!? え、えっと、あの……」


 聖歌のような君の声は、俺を捕らえて離さない。

 天使のような君の笑顔は、心をわし掴む。



 まだ、名前すら知らない君だけれど。


「君が……」



 可愛い君を、見失う前に。





「君が、好き」
 



 三年越しの

 Merry Christmas───



  *fin.*

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