君が天使みたいだから
あま。
「あれっ?!なんだコレっ!」

学校から帰ってきた昭灯は制服を脱ぎハンガーに掛け、私服に着替える為にクローゼットを開けた。

その瞬間目に飛び込んできたアリエない物の存在に目を丸くした。

「え…まさか、コレオレにきて欲しいの?」

今はまだ帰ってきていない恋人に語りかけるみたいに独り言を言う。

「ありえないでしょ…」

開いた口がふさがらない。

見たことのないピンクや白のヒラヒラ、クローゼットの中の服がこのヒラキラの服に圧倒されてしまっている…と言うよりも…。

「…ない」

ものすごい存在感に昭灯は頬を掻いた。

「まさか捨てたのか?オレの服…」

着るものがコレと制服しかないのだ、昭灯はパンツ一枚のまま固まっていた。
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