君が天使みたいだから

追加。

「終わった〜」


食事の後かたづけを終えた昭灯は、ソファでくつろいでいた秀樹に手招きされた。


「……もぉ」


犬や猫なら喜んでしっぽ振ってとびつくだろ、ましてや子供でもないとため息を一つ。


(なんて、いくけどさー)


ご苦労様なんて言ってお姫様だっことかさ、さっきの恐怖体験のお詫びに甘やかしてもよくない?


テレビに夢中になってる秀樹にそんなこと望んでも無駄そうだ。


「なにー?」


ゆっくり近づきながら冷たく言ってみたものの、大好きな恋人の後ろ姿を見ているとウズっとして…。


ソファ越しに腕を回す。


「アレ?なんか食ってる?」


テレビから目をそらさない秀樹むっとしながら、モゴモゴと動く口を見て「メシ食ったばっかじゃん」と手元チェックしようとしたら、頭を押さえられキス。


「!!つめたっ」


離れた唇に指を当てる。


「あま、アイス…」
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