100%アイシテル。
体育館に行くと、大勢の人達が騒いでいた。

「無理、無理、無理!」

「大丈夫」

何が大丈夫なのっ?
人に見せるもんじゃないって!

「さぁ、始まりました。デカ告白!カップルできるかな?」

司会者は、全体を見渡しながら進めた。

「カップルは何組できるでしょ~ね」

もう帰りたいっ。
早く終わらせたいよ。

「名前を呼ばれた方は、こちらに来て下さいね」

次々と名前を呼ばれて、私と瑛の名前が呼ばれた。

呼ばれた瞬間、女子達から叫ぶ声が聞こえた。

「うそっ!」

「あの子が笹野に告るんだよ」

「そうだよね」

違う、私が告白するわけないじゃん。もう誰も好きにならないって………でも。

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