【完】晴 時々 雨
わたしは潤に
クラスの子達にカラオケに誘われたことだけを話してみた
すると
「その子達かわいいの?」
潤がニヤッと笑う
潤ってば乗り気!?
「んーと…大人っぽい子達だよ。
毎日メイクもバッチリ」
わたしは2人を思い出してみたけど
雰囲気だけで目立っているタイプだから
実は顔は印象に残っていないんだよね…
「あ、ギャルなのね」
あ
それだ
「で、誰連れて行けばいいの?」
「え…いいの?」
思いがけない潤の返事
麻由子みたいに
無視しろって言うかと思った
「ハルちゃんのメンツつぶすわけにはいかないでしょ」
えっ?
「潤って優しかったんだね…」
感動して
そうもらすと
「その言い方、なんかひっかかるんですけど」
不満げな潤
「え?そんなそんな。
潤はいつも優しいよ」
わたしはおだてるように言ってみる
「…ハルちゃん、だんだんサツキに似てきたな」
うん
わたしもそう思う