【完】晴 時々 雨



笹川さんも橋本さんも

状況を察したのか

固まってしまった



「今日のカラオケ

セッティングしてくれたのが

ハルちゃんだってこと

あんたら忘れたわけ?」



潤が2人を睨みつける



「ハルちゃんを悪く言うどころか

感謝するべきなんじゃねぇの?」




2人が息をのむのがわかった



潤はさらに続ける



「人のことをどう思うかは

あんたらの自由だよ。

でも

コソコソ陰口たたくようなこと

俺は許せないね」



それは

わたしの見たことのない潤だった



わたしを

かばってくれたの…?



潤のキツイ口調に

橋本さんは泣きそうになっていた



でもわたしは

救われてたんだ



潤の言葉に



潤がここにいてくれなかったら

泣いていたのはわたしだった


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