【完】晴 時々 雨
潤を呼び出して
廊下の隅で簡単に事情を話した
潤はしばらく考え込んで
「谷の家に行ってみるか」
そう言ってくれた
わたしは
谷君の家に行ったことがなかった
住所も自宅の電話番号も知らない
でも今は
そんなことで落ち込んでる場合じゃないよ
「今日でいい?
HRが終わったら玄関で待ってる」
わたしらしくもなく
てきぱきと事を進める
だって
胸がざわざわ
息苦しいんだよ
これは
心配?
不安?
それとも
…疑い?