【完】晴 時々 雨



沈黙をやぶったのは

潤だった



「谷、説明しろ」



低く

静かな声



でも

怒りに満ちているのが

怖いくらいに伝わってくる



それなのに



「説明って?」



谷君は

気にする様子もなく

いつも通り



潤が拳を強く握るのがわかった



「てめぇ…

ハルちゃんにどれだけ心配かけたと思ってるんだ?

それなのに…

彼女ほっといて

他の女と一緒にいるって…

どういうことだって聞いてるんだよ!!」



おさえきれなくなった

潤の怒り




谷君



なんて答えるの?


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