【完】晴 時々 雨
谷君
なんでもないって
言ってくれるよね?
でも
怖い
わたしが一番聞きたくない言葉を
言ったりしないよね?
谷君…
お願い…
「あぁ…
俺そんなに学校休んだっけ。
ごめん、気付かなかった」
拍子抜けするほどの
谷君の軽い口調
「でもそれどころじゃなかったんだ」
それどころ…?
わたしのことなんて
かまっていられないって
そういう意味…?
そして谷君は
最後に
言った
「雨宮のこと
ほっとけなかったんだ」
目の前が
真っ暗になった気がした