【完】晴 時々 雨



「…最低っ…」



わたしは肩で大きく息をして

そう言い捨てることしかできなかった



視界がゆらゆらと揺れて



ぽたり…



涙が

地面に

染みを作った



「谷…」



潤が口を開いた



「ハルちゃん泣かせていいのかよ…」



震える声



でも谷君は

信じられない言葉を

放った



「なんで泣いてんの?」



え…?



「谷?

おまえ…

それ本気じゃねぇよな?」



潤が聞きなおすけど



「いや、ほんと。

わけわかんねぇ」






ねぇ



いったい

何が起こってるの?


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