【完】晴 時々 雨
谷君の顔を見ても
本当に
意味がわからないって表情
純粋に
わたしを心配する目で
見つめてくる
その目は
いつもと
何も変わらないのに
言ってることが
おかしいよ
「谷君…
わたしが他の男の子と話したりするの
嫌がってたよね?
わたしのこと
独り占めしたいって
言ってくれたよね?」
わたしは
最後の希望を持って
谷君に語りかけた
「それなのに
谷君はいいの?」
もう
涙で谷君の顔が見えない
「わたしが潤と仲良くするのを
谷君が嫌がるように
わたしだって
谷君がサツキちゃんと
こんなふうに仲良くするのは嫌だよ…」
お願い
谷君
わたしが思ってた
谷君でいて