【完】晴 時々 雨
居間のソファに促され
潤は飲み物を持ってくると言って
部屋を出て行った
膝の上で両手をぎゅっと握る
震えが止まらない…
ポタリ
涙が落ちる
「うっ…」
ポタ
ポタ
スカートに染みができていく
そこへ
「ハールちゃん。
コーヒーに砂糖入れるでしょ。
お子ちゃまだから」
潤がマグカップを2つ持って
部屋に入ってきた
明るくふるまってくれる潤に申し訳なくて
ますます泣けてきた
わたしは涙を拭って
無理矢理笑顔を作ろうとする
「もー潤ってば。
また子供扱いして…」
うまくいかなかったけど
潤は少し安心したように笑ってくれた