【完】晴 時々 雨



「でも」



谷君は続けた



「自分が悪いことをしたってことは、

ハルちゃん見てて、よくわかった」



やめて



そんなの

聞いたって

何のなぐさめにもならない



「なんでかわかんないけど、すごい後悔した。

雨宮んとこ行ったこと、悪かったなって思ったわけじゃないのに、すごい後悔した。


だから…」



谷君が

わたしを見る



いつもみたいに

まっすぐ



純粋すぎる瞳で



「ハルちゃん、ごめん」



そんなこと



いまさら言わないで


< 231 / 348 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop