【完】晴 時々 雨
背中の痛みと
初めて見る潤のこんな姿に戸惑って
わたしの目は
涙でいっぱいになっていた
こんなの
潤らしくないよ
どうして
こんな
ひどいことするの?
潤は
いつだって
冷静で
大人で
いつも
わたしを
包み込むように
守ってくれたのに
「ハルちゃん…
そいつのこと好きなの?
いつから?
ちょっと…早すぎないか?」
潤が
口を開く
「ち…がうよ!
相沢くんとは、そんなんじゃ…」
そう言いかけたけれど
言葉は続かなかった
じゃあ
なんで抱き合ってた?
潤より先に
自分が問いかけてきただけだ